ハラスメント
最近「ハラスメント」と言う言葉をよく耳にします。
代表的なものは、セクハラやパワハラ。など次々と○○ハラスメントと言う言葉が生まれてきます。
自営業で、営業(販売)関連の仕事をしてきました。各種法令に対して納得できない思う事があります。消費者を保護することは最重要であることは理解しています。ただ、販売者の保護にも目を向けてほしいと思います。
消費者としての意識の高まり
法整備が急速かつ厳しい内容で施行されています。「消費者」としての意識は高まり、保護された者だかから、主張は全て聞いてもらえる。と思い込んでいる人が増えてきたように感じます。
ただ、よく考えてみてください。自身が「消費者」の立場になれる時間って、一日の単位で見て、どのくらいありますか?
ほとんどの方は、労働者として働いていると思います。その時間は、殆ど「供給者(売る側)」ではないですか?「製品」を販売し、その対価として雇用主から給与を受け取る。その報酬として得たお金を使う時が「消費者」になる時間です。その時間って、一日の中でどのくらいありますか?
消費者保護
私は、ほとんどの時間「供給者(販売者)」として「消費者」に接していました。私自身が、「消費者保護」という法律で守られている時間は、殆ど無い。ということになります。
たとえ、自身が働いてなくても、周囲の誰かは働いていて、報酬を受け取っている人がいると思います。
一部の資産生活者を除き、多くの方が消費者保護の対象になる時とは、時間的な事だけ考慮すると、殆どないと言う事です。
カスタマーハラスメント
ハラスメントの中で、「カスタマーハラスメント」が取り上げらることが増えた気がします。
企業側も「お客様は神様」という考えから、両者は対等である。と言う事を認める企業に見方を変えつつあるように思います。
社員が顧客や取引先から、何らかのハラスメント行為を受けても、会社としては顧客に逆らうことは避け、ハラスメント行為自体を認めず、見て見ぬふりをしてきたのではないでしょうか。
被害者の社員が退職したという話を何度か聞いたことがあります。
社員も顧客
しかし、その企業を退職した時点で、元社員は「一般の顧客」の立場にかわります。 中には、企業の実情を熟知していて、あえて顧客となって、企業側に無理難題を突き付ける人が出た。と言う話も聞きます。
雇用契約でみると、雇い主が、従業員の仕事に対して給与を支払うのですから、大きな意味での「顧客」。
雇用契約が終了し退職した人が、やめた企業の店舗に来店したら「顧客」なのだと言う事を忘れてはいけません。その企業の弱点を熟知した恐ろしい顧客に・・・。
供給者の保護
顧客リストの中で、ブラックリストに載せるような人の中には、過去に本人か、もしくは家族や友人の中に、雇用関係があった人物がいたかもしれませんよ。
2024年、企業側も従業員を守る方向性を打ち出してきているようです。企業は、就労してくれる社員を守り、働きやす職場を確保する責任もあると思います。
「消費者保護」があるなら「供給者(販売者)保護」も法整備して欲しいと思うのは、私だけでしょうか。