知識と知恵
知識
「知識」と「知恵」は似ていますが、実際には大きく異なる概念です。前者は、メディアから発信される情報や、起こった事を知っていることを指します。読んだだけ、聞いただけの事と同じです。例えば、歴史上の出来事や科学の理論、言語などを知っていることが該当します。見聞きして得るものであり、書籍やインターネット、学校などを通じて入ってきます。それが、記憶として蓄積されるのです。
知恵
一方、知恵とは、その知識を活かして、状況をより良い方向に向けことができる能力のことを指します。何かを知っているだけではなく、実生活に活かすことです。知っている事柄から問題解決や意思決定に役立てる能力が知恵です。知恵は、経験を通じて培われることが多くなるようです。単なる情報ではなく、深い洞察力や理解力を伴います。例えば、料理のレシピを知っているのと、それを活かして、新しい料理を作りだす能力。の違いのようなものです。ただ記憶しただけでは役立つことはほぼありません。知恵は状況に応じて適切な行動を導きだします。
知りたがり
たまに、自身が持つ情報量の多さを自慢げに語る人がいます。また、関係ないことまで、知りたがる人もいます。例えば、業務上の事情で明かせない情報があると、その情報を知りたがる人がいます。仕方なく、無関係なことを話しても、「あ~そう」の一言。対して興味もないのです。聞いた内容がどう影響するか、状況を判断することなく、知る事だけが生き甲斐。という人は、単に知ることが目的で、なぜ。という疑問を抱かず、知ったことで満足し、思考を働かせようとはしないようですね。
活用が大事
私たちは、生活や仕事において、どちらも大切であり、かつ必要です。しかし、知識を知恵に変えるためには、自らの経験や試行錯誤が必要不可欠です。日々の生活の中で、知り得た情報をどのように活用するかを考えることが重要です。その積み重ねが、真の知恵を身につける鍵となります。何事にも興味を抱きましょう。そして、積極的に学び、それを知恵として活用できるよう意識してみてください。単純に物知り博士で終わるのは非常に勿体ないと思います。