自動車保険で知っておきたいこと
MITSURU TSURUTA自賠責保険
自賠責保険は、新車購入時か車検の際に、必須で加入しています。これが常識ですが、非常にまれに、車検が切れたままで公道を走る人がいるようです。
故意か過失かはわかりませんが。この行為は違法行為です。こういう車との事故に遭遇しないことを祈るしかありません。自賠責保険は、人身事故の際にだけ支払われる保険で、物損事故は保証の対象外です。
任意保険
任意保険に加入されている方がいると思います。これは、自賠責保険の支払事由の対象に追加して、被害者に支払う際に必要な保険です。
まずは、人身事故ではなく、こちらの不注意で相手の車両に傷つけた場合を想定します。そんな時に車両保険を付帯していれば、双方の修理代は保険で全て賄えるのです。
ただし、ここで注意が必要です。修理代を自動車保険で支払うと、次年度以降の更新保険料が上昇、実質的に修理代以上の保険料を支払うことになる場合もあります。
事故に遭遇した場合、双方の自動車修理代の見積もりと、更新後の保険料の上昇分との差額をみて、よく検討した方が良いと思います。
自動車保険は誰を守ってくるれか？
加害者のときは、相手との交渉など、すべてを対応してくれて、非常に助かる制度です。
被害者になったときは、どうでしょうか。自分が被害者になったとき、自分にも医療費や交通費などきちんと支払ってくれる。だれもそう信じています。それが保険ですから。実態は少し違うことがあります。
治療費
まず治療費です。
通院で完治する軽傷の場合は、自賠責保険から支払われる保険の範囲内は心配無用です。
ところが、治療期間が長期化し一定金額を超えると、保険会社の態度は一変します。保険会社は、被害者対して低姿勢で対応するのは、自賠責保険の範囲内で治療費を払っている期間だけです。
保険会社からの追加の補償で支払う。となったとたんに、態度は急変します。
わずかな一時金でこれ以上、今後も賠償金を求めません。と言う書面にサインを求めてきて、完治していなくても示談交渉にやってくるのです。
説明に来た担当者に、「私の車もあなたの会社の保険に加入している。今日の目的は、加害者側の主張だけを言ってるように聞こえるが、だれのために来た？」と問うと。
「加害者のために交渉に来ました」とはっきりと言われました。・・・それを聞いて愕然としました。
被害者となったときの対策が重要です
自動車保険は、自身が加害者になったときには、非常に助かります。全てお任せで良いと思います。
ただし、被害者になったときは、加害者を守るために動いています。治療費や最低限の補償を受けるように早めの対策をしておくことをお勧めします。対策の一つに「弁護士」の費用の特約を付加しておくことをお勧めします。
この話は、私の家族が人身事故に遭遇した時にあったことを書いています。加害者の加入していた保険とこちらの加入していた保険は同一の保険会社でした。こうなると、保険会社は加害者側に立ち、保険給付金をできる限り下げようとする。この事実は頭に入れておいてください。
