不思議体験①

私が19歳の時だったと思います。学校の授業をサボって、校内の図書館ロビーのソファでウトウトしていて夢をみました。

夢に出てきたのは祖母でした。当時祖母は寝たきり状態で数年が経過していたのですが、なぜか私が祖母の家の庭に立っていると、家の縁側に祖母が立って、こちらを見ていたのです。「バーちゃん元気になった?」と聞いたのですが返事は無く、ただこちらを見ていたように感じました。その瞬間にハッとして飛び起きました。平日の午後だったと思いますが、突然家に帰ろう。と思い立ち、バスに飛び乗りました。

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バスの乗車時間は乗り換えも含め、学校がある佐世保から外海までは2時間以上かかっていたと思います。バス停に到着し、そこから家に向かって歩き始めて数分後でした。遠くから人がこちらに向かって歩いてきているのが見えました。

徐々に近づき、母と近所に住む母の姉だと分かりましたが、互いになぜ今の時間にここにいる?と思い、聞くと祖母の容体が悪いとのことで今から行く。との返事でした。ただただ、ぼんやりと自宅へ向かいました。偶然にしても不思議、と思いつつ・・・

その後の記憶が殆ど無いのですが、とにかく当日佐世保に戻ろうと家を出たのです。父が「最後になるかも・・・顔見て帰れよ。」と声をかけてきたのは覚えています。

ぼんやりと浮かんだのは、今日ここで会いに行ったら本当に最後になるかも・・・と思ったことは確かです。そこで、あえて祖母の家には立ち寄らずそのまま佐世保に戻りました。

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それから数日後でした。気にはしていたのに何故か連絡する気になれずにいたのですが自宅に電話して祖母の死を知りました。その日、自分のすむ借家に戻り布団をかぶって涙したことを思い出します。今思うと、あの日の夢は、祖母が知らせに来てくれたのだと思います。

近くまで行っていながら会わなかった自分に「なぜ?」と聞きたい。

いけば良かったのに。ただ、それもまた運命でしょう。

むかしむかし、そんな夢を見たことがありました。

いまさら後悔しても遅いのですが・・・

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