ITの進化

ITの進化には驚くばかりです。自営業をスタートしたころ。ほんの数十年前に携帯電話が普及してきたと思います。勿論ガラケーの時代、通話だけでしたが非常に便利になったと思ったものです。その後メールなどを使い始めました。そこからさらに時代がスマートフォンの時代へと変わりました。

通信速度も格段に速くなりました。以前は、ページ閲覧だけが多かったのですが、動画の視聴やゲームが出来る。それも繊細な画面で、以前は高性能PCでやっていたことです。

さらなる進化で、AI(人工知能)が入ってきました。あっという間に、人並み以上のことまで出来る時代になってきています。人の行っている単純作業は、AIで迅速かつ正確に仕事を終えてくれるのです。将来、ほぼAI を組み込んだロボットが仕事する時代になることは間違いありません。

昭和時代は、机が並び、事務員さんはそろばんをはじき、帳簿に手書きしていました。そろばんは計算機に変わりました。しかし、手入力して紙に書き込む作業は同じように進めていました。最初に変わったのがこの風景からだったように思います。

PCが高性能で安価で購入できるようになると、データを入力すれば一瞬に結果をまとめてくれる。さらに、必要な書類はプリンターが短時間に、必要部数を打ち出してくれる。結果的に、複数の要員が時間をかけて行っていた仕事が一人で出来るようになったのです。これで、労働力が余り人員が削減された時期もあります。

本来、人がする仕事が何かと考えれば、「ムダを削減」する要員が必要だったのです。ですから、無駄が無くなると、すべき仕事もなくなります。

今ある世の中のムダは、人を雇用して作業してもらうために残ったものなのです。

企業では、無駄を省くために「改善」を進めます。しかし、その改善が良い物であればあるほど、社員の削減が進みます。労働力は極限まで省かれるのです。

もちろん、改善により作業効率が上がります。それに付随して、業績も上昇すれば良いのですが、必ずしもそうはなりません。改善し仕事量が減少すると、一番の無駄は労働力なのです。

企業が、人員整理に向かうのは当然の流れです。

情報技術の進歩で作業は減少、結果的に労働力の供給過多になるのです。しかし、報道を見れば業種によっては労働力不足が顕在化しています。しかし、この問題も時間の経過で技術革新が起こる事でしょう。そうしないと、国内の若年層が減少していくので、労働者の仕事量は増やせません。

リタイアした老人です。わずかな年金で細々と暮らすしかないと分かっています。

報道などで「無駄な予算」と話題になることはよく聞きます。しかし、その予算は、民間企業が受注し従業員が給与で受け取り、それを買い物に使う。結果的には全員がその恩恵を受けているのでは無いでしょうか。

無駄無駄と言って、全てのお金が使われないと全員の収入が途絶えてしまうのです。何を無駄と決めるかが重要です。

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